沈黙は危険なシグナル
職場では自由な発言ができていますか?
- 職場の雰囲気が悪い
- 自由に意見が言えない
- 断れない、NOと言えない
- 失敗が許されない
- 上司には反論できない
- ヒエラルキー(階層・階級)が強い
このような状態の時に従業員は自分の身を守るために「沈黙」となります。
心理的に不安が強まり、つい相手に気遣い「言わないでおこう」となってしまいます。
この結果がもたらす結末とは・・・
重大な経営判断ミスを犯したり、大事故につながります。
沈黙の職場では、情報は遮断され、本当に必要な情報が経営者や責任者まで上がってきません。
「こんなことを意見すると怒られてしまう」
「こんなことを質問すれば、そんなことも知らないのか?と怒られる」
「まだ経験が浅いから、黙ってやればいいんだよ」
言葉が違えど、これに似たニュアンスの言葉があると従業員は沈黙となります。
実は、本当はここにイノベーションのチャンスがあることに気づいていません。
企業の中の大ヒット商品は、実はこれらの声なき声にヒントが隠されています。
従業員のチョットした気づきだったり、意外な発見だったり、誰も言えなかった疑問だったりします。
決してイノベーションは経営者だけが考えるものではないのです。
しかし、沈黙の職場ではいつも心理的に怯えていたり不安に思っているので良い情報も悪い情報も経営者やリーダーに伝わることはありません。
良い情報なら伝わらなくでも大きな問題にはならないが、悪い情報が伝わらないと大問題に発展するかもしれません。
それが会社の致命傷になることもあります。
情報隠蔽や改ざん、虚偽報道など、本当のことを言えなかったために会社に大きな損害を与えた事例もたくさんありました。
●医療ミスも、看護師が気づいていたけど、医者に意見する立場でなかったので沈黙していために医療事故が起こったケースもあります。 ●福島原発事故も専門家チームが危険性を指摘して東電に津波による危険性の情報伝えたのだが、国家プロジェクトで動いているので今更上層部に危険性を知りながら伝えることができなかったために起こった人災です。 ●フォルクスワーゲン社がクリーンディーゼルエンジンで社長が達成できもしない数値を目標に掲げたために、反論できない役員が測定数値を改ざんして偽って販売したのも、出来ないという意見が言えなかったためであった。
心理的安全性とは
組織の中で自分の考えや気持ちを誰に対してでも安心して発言できる状態のこと
組織においてこの心理的安全性を高めることによって、恐れのない自由に発言できる安全な職場になるのです。
間違ってはいけないのが、言いたい放題や馴れ合いの職場にならないためにも、この心理的安全性の理解をしっかりと行うことが重要です。
心理的安全性の高い職場では、イノベーションが起こりやすくなります。
また、学習意欲が高まり、従業員の成長にもつながります。
逆に、心理的安全性の低い職場では、従業員や役員との間で影口を言ったり愚痴やストレスの原因にもつながります。
組織が一つに纏まらずにコンセンサスも保てません。
最悪は、ミスが連発したり、事故を起こしたり、パワハラの種になったりします。
問題の無い組織がこそが問題です!
問題がないのは、問題について沈黙しているからかもしれないと考えることが大事です。
「うちの会社は今のところ問題はないからな」と言っているハダカの王様的になっていませんか?
ワークライフベネフィットでは、この心理的安全性についての十分な理解の社員研修や心理的安全性向上委員会の設立・運営の助言、チームリーダー研修などを行います。
心理的安全性の高い職場環境にするのも福利厚生の重要なポイントとなります。
是非、ワークライフベネフィットにお任せください。