我が家は優良企業?
会社は1年に1回は決算を行い、1年間活動した通知表を決算書という名目で分かりやすく数字で表します。
その時に今現在の会社がもっている資産も計算します。
毎年毎年赤字の会社は存続の危機さえ考えなければいけません。
そうならないためにも短期・中期・長期的な事業計画を立てて常に修正を行います。
実は、家庭も会社と同じです。
収入と支出のバランスを考え、資産を蓄積し将来への備えも準備します。
ただ、決定的な違いは毎年決算して1年単位で状況を把握する点です。
一般家庭において、毎年家計のバランスシート(B/S)を作成している人は稀だと思います。
ここで家庭でも毎年簡単な決算書をつくることをお勧めします。
これをすることで現状把握ができ、修正ポイントも明確になります。
優良企業は、これらの企業分析をしっかり行い、常に修正を繰り返して赤字を出さないようにしています。決してどんぶり勘定では行っていません。
もし、優良家庭という認定があるとするのなら、どんな家庭が優良家庭になると思いますか?
1、収支のバランスが整っている
2、毎年資産が積みあがっている
3、リスクに備えての準備が万全
4、想定されるライフイベントの準備を行っている
5、負債がない
こんな感じが審査されるでしょうね。
ちなみに、令和3年8月に最高裁判所事務総局が発表した2020年度の裁判所へ破産申告した数は78,104件で、そのうちに法人は6,266件で圧倒的に個人の破産が占めています。
ライフプランは決算書ではない
会社で今後どのような方針で経営していくかを考えるために事業計画書を作成します。
事業計画書と決算書は全く別物ですよね。
事業計画書は未来をシミュレーションするもの。
決算書は過去からの実績と現状を把握するもの。
家庭における事業計画書がライフプランと考えるのであれば、
家庭の決算書は何にあたるのだろうか?
言えることは、ライフプランは決算書ではないということ。
昨今、ライフプランが意味をなさないものと捉える考え方が増えてきました。
確かに一理あると私も感じています。
予期せぬ世界的なパンデミックがライフプランを無意味なものにしました。
人生計画が大幅に変更を余儀なくされた方も多いでしょう。
生き方自体に変化があった方、働き方を大きく変えた方。
これらは今後も予測するのは不可能です。
会社における事業計画書も一つの指針として捉えています。
なので、常に状況が変われば事業計画書も変更が必要になります。
では、家庭のライフプランも常に変更が必要なのか?との問いには答えるのが難しい。
何故なら、未来は誰にでもわからないから。
唯一変えられないのは過去と現在です。
なのでそれがわかる決算書が重要なのです。
ライフプランよりも家計の決算書を重視して、1年1年で修正を重ねていった方がより目標に近づくと考えています。
そこには多少なりとも専門家の力が必要になるかもしれませんが。